震災の準備できていますか?
『日本沈没』を観た翌朝に能登半島の地震が起こりました。映画の時と同じアナウンサーが、テレビで地震速報を読み上げているのを見て少し怖くなりました。
この日、ある寄り合いで偶然にも災害時の障害者や高齢者の避難対応についての議論がされることとなりました。
昨年も高齢者を中心に災害時の対応についてのセミナーやシンポジウムが頻繁に開かれています。
障害者のほうはというと、高齢者に比べると動きが遅いように思われます。
「もし地震が起こったら…」自力で、あるいは家族の力だけでは逃げる事のできない人が多くいるのではないでしょうか?
その情報を把握して、高齢者や障害者などの弱者、地域での孤立した人たちにどういう支援ができるかという話をしました。
しかし…、そういう話をしている私自身が災害にどれだけ意識を持っているのか…?
12年前の阪神淡路大震災の時、私は家族と高槻市にいました。
ドン!!という強い衝撃に妻は慌てて1才に満たない娘に覆いかぶさり、私はその妻に覆いかぶさって、揺れが収まるのを待ちました。
震源から離れていたものの、部屋の壁に大きな亀裂が入り、この地震が原因で引越しを余儀なくされました。神戸の被災者の方ほどでなかったにしろ、本当に怖い思いを体験しました。
ところがいま、我家にはこれといった災害の用意はありません。あのときの恐怖の感覚は鈍ってしまっているようです。
住んでいるところは京町屋です。築100年以上ですが手を加えていないので、ただ古くてボロいばかり…。斜めに傾いた家の中で「震度3が来たら潰れんのちゃう?」などと話をして、「早く引っ越したい!」と願っていても、今の家計では引越しは先送りです。
危ないと分かっている家に住んでいる…。安全にもお金がかかるようです。
石川県ではいまも余震が続いています。大勢の人が困っているのでしょう。
弱者のかたちはいろいろあると思います。誰のところにも支援の手が差し伸べられるように、自分自身のことを思って、支援のかたちを見つけたいと思います。
ラベル: 福祉、ニュース