火曜日は「僕の歩く道」を観る日です。

今日の主人公は園長先生でした。
園長先生も色々な事情をかかえて仕事をしています。
男は仕事で出世をしていくものという社会的な風潮の中で生きています。
本社に戻る為に自分を殺して、嘘や振りをしなければなりません。
そうすることが会社に認められる方法なのですから。
今の企業社会でテルのような存在は評価を得ることができません。それどころか働く機会を得られないのが実情です。今日、本社からやってきた園長の上司もテルのことを認めることはできませんでした。
しかし、その上司に逆らってまでテルのことをかばった園長は結果的に精神的な安らぎを得ることができました。
テルのことを認めて、テルが働きやすい職場というのは、他の誰にとっても働きやすい場所なんですね。職場環境の問題は障害者や精神疾患などの弱者に特化した問題ではありません。
社会的弱者にとって働きやすい職場を考えることは本来、誰もが健康的に意欲的に働ける職場作りをすることに繋がるのです。そんなことを今日のお話で言っていたように思います。
28日の京都新聞の夕刊に「資金出し合い入所施設の設置」という記事が載っていました。
国の脱施設化の方針で補助金が見込めなくなった中、数人の親たちが資金を出し合って、左京区の元学生寮を買い取り、知的障害者の入所施設を作ることになったということです。
脱施設化に逆行してです。つまり、京都には脱施設の地盤ができていないんですね。
入所施設の設置を親たちは夢の実現といっています。親の夢が本人の夢と同じといえるでしょうか?
それでもこの施設は40人定員の少数対応、完全個室、小グループ活動、個人の生活の自由の確保に配慮を心がけています。
今全国にある入所施設の存在を全て否定するわけにはいきません。
段階的に、できうる限りの工夫をしていく余地があります。
脱施設化を前提にするならば、京都においてはまだ入所施設の設置も検討の余地があるのかもしれません。この施設は6月開所予定です。
ラベル: 福祉、TVドラマ
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